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昭和9年に憲兵隊が入手した「陸軍派閥一覧表」再制作してみたら興味深い事が分かった。

昭和9年に憲兵隊が入手した「陸軍派閥一覧表」が当時の派閥理解に役立つので再制作してみた。
昭和9年と言えば2.26事件の2年前、支那事変勃発の3年前で、私の研究主題の松井大将の退役1年前である。
憲兵隊にとり陸軍の派閥を把握する事は非常に重要なの信憑性も高いので、以下に気がついた事を列挙する。
●皇道派、統制派、少壮急進改革派、清軍派が四大派閥とされている。
●清軍派の代表が松井石根大将とされている。
●清軍派のみが「国体原理思想」「国家社会主義思想」論戦に参加していない。
●皇道派は統制・清軍両派共に排撃する。
●統制派は皇道派を排撃するが清軍派は警戒するのみ。
●清軍派は皇道派を排撃するが統制派は監視するのみ。
●軍縮を断行したので陸軍で人気のない宇垣派の一部が清軍派に合流。※2年後松井大将は宇垣政権実現に奔走。
●少壮急進改革派では清軍派支持も多く、皇道派を支持するものもいた。
●少壮急進改革派で国家社会主義でなく国体原理を支持する者が増加している。
●海軍上層部では過半数が国体原理を支持しているが、表面上少数だが国家社会主義を支持する者が増加している。
以上、当時の陸軍の派閥の基本を理解することで、個々の軍人の行動の背景を考察する助けとなる。


陸軍派閥一覧表

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プロフィール

bokudoart

Author:bokudoart
 幼少より絵を描く事、中国や北方・中央アジアの歴史が大好きであった。大学を卒業し会社勤めのあと中国の美大で水墨人物画を専攻し美術史専攻の大学院にも進み中国の古文献読破に数年間没頭した。以来、約二十年画家・美術団体代表として活動中。中国での生活で、今後の世界における日本の果たすべき歴史的役割を明確に知った。
 1万年以上途切れることなく続いた縄文文化に根差した日本という国の文化の素晴らしさを日本人は自覚し世界にそれを広めなければならない。青学大卒、南京芸大院修