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溝口墨道の古代史研究 はじめに

                 はじめに                            
 新世紀に入り、遺伝子解析や気象学、炭素による年代測定、国内外での遺跡の発掘が進んだことで、人類の起源やその遷移コースの解明が飛躍的に進んだ。中高生以来40数年間、「日本人のルーツ」に関心があり様々な資料を見、中国生活でも人種を観察もしてきた私にはそれがとても嬉しく期待もしてきた。
 ところが、科学的な手法が開発され、後は国内外の数値を整理するだけで大きな成果が出るのは明らかなのだが、その解明の進展は期待されるほど早くはない。それどころか、未だに3,40年前に良くあったのような、何処かに日本文化と似ている地域があると、まるで空を飛んでそれが日本に伝わったとするような具体性のない説をとなえるのさえ散見する。
 そこで、私は数十年の研究の基礎、中国生活を始めとするアジアでの体験、新しい研究の成果を合わせ「日本人のルーツ」解明の一歩前進に貢献したいと思う。
 先に非常に気になる停滞の原因を述べ、続いて私の研究の方法に述べる。

          日本における古代史研究停滞の理由
 三つにまとめると、現代の日本における社会思潮や政治的国際環境、閉鎖的師弟関係の封建的学術研究体質、近視眼的成果の追求などの現実的な制約条件が、日本人の持つ他者への配慮、正確緻密、順法等を重視する国民性との間で矛盾・混乱をきたさせ、淀んだ空気が自由で客観的な科学的研究を停滞しているのである。

                第一 社会思潮
 敗戦の結果として戦前の行き過ぎた国家主義的な歴史観への反省が、非科学的決定論の歴史経済考察を中心とする社会主義歴史観へと社会思潮と指導的人材が完全に入れ替えられた特殊な現実的状況のことである。そのため唯物主義、ユートピア社会を最終ゴールとする段階的発達史観、ジェンダー問題などが歴史研究にベールを被せてしまっている。

                第二 政治的国際環境
 明治維新以降の日本が白人によるアジア支配、共産主義化に反対しながら自主独立してきた国策が、先の大戦の敗北により、日本が共生され、またそれに雷同した国内勢力の主導で、アメリカ的歴史観とソ連・中共的社会主義歴史観の無条件な受け入れと、日本による自主的な独立した歴史研究の放棄がなされたことである。
その一種の法律的効力を持つ具体例としては反科学、反自由、反民主で悪名高い「近隣諸国条項」がある。
 近隣に配慮するのは結構だが、近隣の中国、ロシア、半島が非科学的、独裁的、腐敗構造の国家で学術研究は時の政権に隷属しまた自己を尊しとし、近隣を卑しくする国家体制、学術水準なので、日本がそれらの近隣の歴史研究に配慮すると、自然と日本本来の水準から下げなければならないので科学・公正・客観を是とする学術においては問題である。

               第三 閉鎖的師弟関係
 日本における歴史研究が、前記のような思潮や国際関係の圧力の下で、それを国内に体制として施行しようと期する学者が、日本人の持つ勤勉で性格、他人を思いやる美点をうまく利用し、真実を探求する自由な研究を排除し押さえこんでいることである。
日本では他者を尊重し、長所を言うのみで欠点を言わず、他者に合わせ自分のわがままを言わないという美点があるが、それが専門以外の領域、他国の研究には踏み込まないということになっている。
又、日本の古代史が日本列島だけを対象としては正確な解明は絶対に不可能であるにもかかわらず、現在の日本、中国、韓国というような国家の既存観念にとらわれ、半島や大陸と日本列島を一体としてみた研究がなされない事につながっている。
本来は研究の発展深化における利点であるべき日本の長所が上述の二点の悪弊を強化させているのは残念である。

そこで私は、上記の弊害に気を付け、分子生物学、原子物理学、気象学・地球環境学研究と遺跡発掘の進展の成果を用い研究する。
 以上に、私の研究動機、私の認識する現状の問題点、私の研究方針を簡単に述べた。

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プロフィール

bokudoart

Author:bokudoart
 幼少より絵を描く事、中国や北方・中央アジアの歴史が大好きであった。大学を卒業し会社勤めのあと中国の美大で水墨人物画を専攻し美術史専攻の大学院にも進み中国の古文献読破に数年間没頭した。以来、約二十年画家・美術団体代表として活動中。中国での生活で、今後の世界における日本の果たすべき歴史的役割を明確に知った。
 1万年以上途切れることなく続いた縄文文化に根差した日本という国の文化の素晴らしさを日本人は自覚し世界にそれを広めなければならない。青学大卒、南京芸大院修