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南京の虐殺記念館のこと

南京の虐殺記念館のこと
南京の芸大の大学院に留学中に現地の若手画家7、8名と一月ほど一緒に研修する機会があった。中国人は宴会好きである。彼らは既に画家として活動している社会人で再研修として大学に来ているので特に楽しそうであり毎昼食が交代でおごる宴会となった。最初の食事で円卓を囲んだとき皆楽しそうであった。日本人は私一人だけである。自己紹介が終わった後、向かいに座っている解放軍にいる画家(中国では様々な場所に画家が居る。ちなみに私の妻は鉄道職員の画家であった)が議論したそうな不満顔で突然口を開き私に「あんたは虐殺記念館に行くべきである」と言った。日本人は犯罪者であり一緒したくないという意思の表示でもあった。周りの中国画家の顔色がかわり瞬間空気が悪くなった。
私は心中で一歩も引かない決心をし、はっきりとした口調で「よし、行こう!早速、明日君と一緒に行こうじゃないか」と快活に誘った。
わたしの言葉が予想外だったようで彼は黙ったが、周りの者達は皆笑い非常に嬉しそうに私と乾杯になった。
それからはより打ち解けて冗談も言い合い向かいの彼も楽しそうになった。
 それからは皆とても親しくなったが特に彼は私を見ると嬉しそうに友人として挨拶するのであった。勿論以後一回も彼は虐殺の話しはしなかった。

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プロフィール

bokudoart

Author:bokudoart
 幼少より絵を描く事、中国や北方・中央アジアの歴史が大好きであった。大学を卒業し会社勤めのあと中国の美大で水墨人物画を専攻し美術史専攻の大学院にも進み中国の古文献読破に数年間没頭した。以来、約二十年画家・美術団体代表として活動中。中国での生活で、今後の世界における日本の果たすべき歴史的役割を明確に知った。
 1万年以上途切れることなく続いた縄文文化に根差した日本という国の文化の素晴らしさを日本人は自覚し世界にそれを広めなければならない。青学大卒、南京芸大院修