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卑弥呼は天照大神である 4.中華文明における漢字の役割と音写の特徴

4.中華文明における漢字の役割と音写の特徴
中華文明における外国語の音写の特徴について若干述べる。

① 漢字の特徴
ア.中華文明の最大特徴の一つが「漢字文化」である。
イ.中華文明では、象形文字としての漢字を最大限に使い、広い範囲に広がる話し言葉の通じない漢民族や異民族間の政治・商業活動を行った。
ウ.象形文字である「漢字」の利点は目で見て意味を共有できることであり、音を表すことの効用は二次的であった。
エ.話し言葉と離れた象形文字の特徴をよく残しているので地域間だけでなく、数千年を経て話し言葉の発音が全く違ったものになった今の中国人でも古代の文献を比較的容易に読み意味を理解することができる。
オ.一方で現代の中国ですら、多くの地域間では、字を介さない話し言葉だけの交流は不可能である。
カ.現代の中国では外国人の名前の当て字は大陸中国と台湾、香港で違う場合が多いが、発音は漢字により左右されるので中華圏では同じ人が三通りの名前を持つことも少なくない。
キ.外国人の名前に当て字する場合は、その外国人の名前の発音を聞いて当て字を決める者の出身地・文化程度、時代に左右される。

② 「卑弥呼」の音写借り字について
ア.「卑弥呼」は『三国志・魏書・東夷伝・倭人条』に初出する固有名詞である。
イ.「卑弥呼」は倭国へ赴いた魏の使者が現地で聞いた音を筆写したか、倭国へ行く前に倭国の使者が楽浪郡に来た時に楽浪の役人により筆写されたか
ウ.「卑弥呼」が倭国人により自ら使われた感じではないことは明らかである。
エ.「日女子」と倭人が既に書いているのを、漢人役人がかってに「卑弥呼」と書き換えることは、①のア.の特徴からすれば別人となる恐れがあるから一般的にはしない。
カ.戦国時代、両漢、魏、晋と朝鮮半島北部は漢民族の住地で直轄郡も長期で置かれたので、当然土着の漢人も多く、文字に詳しい者も少なからず居たのは間違いがない。
キ.倭人、特に大和人が初めて漢字を取り入れたのは朝鮮半島在住の漢人からであったのは間違いがない。
ク.卑弥呼の時代の比較的近い後に、「卑弥呼」と当て字した楽浪郡の役人とほぼ同じ文化背景・漢字知識を持つ半島在住漢人の帰化により漢字を導入した。
ケ.ク.の継続形が万葉仮名であるから、万葉仮名の漢字の借り字法と魏晋の楽浪郡使者の当て字法が近い可能性は大きい。

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bokudoart

Author:bokudoart
 幼少より絵を描く事、中国や北方・中央アジアの歴史が大好きであった。大学を卒業し会社勤めのあと中国の美大で水墨人物画を専攻し美術史専攻の大学院にも進み中国の古文献読破に数年間没頭した。以来、約二十年画家・美術団体代表として活動中。中国での生活で、今後の世界における日本の果たすべき歴史的役割を明確に知った。
 1万年以上途切れることなく続いた縄文文化に根差した日本という国の文化の素晴らしさを日本人は自覚し世界にそれを広めなければならない。青学大卒、南京芸大院修