FC2ブログ

記事一覧

犬塚惟重海軍大佐は「八紘一宇を理想となし給える現人神を戴く皇御国の精神」で在上海のユダヤ人3万人を救った

犬塚惟重


●新明きよ子(犬塚大佐の秘書、後の夫人)が犬塚大佐にユダヤ問題の解決策聞くと「ナチスのような排斥一本槍ではなく、日本は日本独自の立場に立って、万民をしてその所に安んぜしめる御聖旨に沿い、悪は悪として正しく斥け、日本にまつろわしめる工作が必要です。千六百万のユダヤ人は里子に出した我子同然、日本人にも悪人がいるように、ユダヤ人にも良い者も悪い者もある。これをすべて排斥したのでは世界の癌ユダヤ問題の解決ではなく、臭いものに蓋式の逃避に過ぎない。ユダヤ禍への対策を立てるとともに、彼らをまつろわせ救う道を講じるのが日本の解決策です」

●「ユダヤ問題の解決法を質問したのは、君のほかに一人もいなかった」ので犬塚のユダヤ問題の講演を聴いたものは皆ユダヤを恐怖するに止まり排斥論者となった。


公開状「ユダヤ民族の指導階級に与ふ」

犬塚惟重著『ユダヤ問題と日本』(内外書房)昭和14415日発行所収

●「‥‥。我が日本民族はその特有の民族性が余りにも仁愛であり、勇侠であり、正義の念が強いが故に、ユダヤ人の全面的排撃なし得ないのである。この公正なる態度は、1937年及び812月の極東ユダヤ人代表会議の宣言及び決議に於て、日満支に在住する彼等が如何に日満の公正仁義なる待遇に感激して居たかは、卿等、既に知られる通りである。

‥‥。

 同じアジアの民たるユダヤ人が其の指導階級の責任とは云へ、世界的に排撃され住むに処なき悲惨なる現状は、指導的国家の責任上看過出来ぬ立場にある。

 卿等指導者の先輩が強制した排他、自尊、異民族獣視の誤れる民族指導精神の罪を背負った無辜のユダヤ大衆は、亜細亜の西隅パレスタインに、或は世界至る所に於て住むに処なく、極東ユダヤの策源地たる上海を目指して陸続と殺到している。

 これは期せずしてアジアに帰れの天啓に従ったとも解されるが、その激しい勢いは卿等指導者達の救済の手も間に合はず、その制止も及び難い現状である。なかには、『残酷な西洋人に虐め殺されるよりは、どんなに苦労しても情け深い東洋人の土地で死にたい』と悲痛な願望を抱きなら、それも届かぬ者のあることも知っている筈である。

‥‥。

 故に、最早やアジア以外に永久の楽園なき今日、卿等が真に民族の将来を憂い、安居楽業を欲するならば、万民其の処に據らしめる八紘一宇を理想となし給える現人神を戴く皇御国の興亜の聖戦に対し、卿等もアジア民族の一員として、積極的に且つ具体的に貢献すべきである。

‥‥。()

同じアジアの一民族たる卿等が、世界的の窮地に陥っている現状は我等涙なくして見られない。

この一文は我等が心よりアジア同族たるユダヤ大衆の現状に同情し如何にかして彼等を、最も近き将来に於いて幸福を享有させんがために卿等指導部に与ふるものである。」新明きよ子著『ユダヤ問題と日本の工作 海軍・犬塚機関の記録』より抄録



溝口の感想

戦前戦中の日本人が何か決断したり、勇気を出して「良きこと」をする時は、多くの場合、「天皇の御稜威」「肇国の御聖旨」「八紘一宇」「天皇陛下の御心を体し」などと、天皇の心を想像しそれに従うと宣言した。

たとえ敢えて言葉に出さなくとも、「全ては、天皇の意思に従う」というのが大日本帝国の臣民である国民全員の共通意思であると固く決意されていた。

 

ユダヤ問題などという日本人にとっては対処が難しい問題に直面した軍人や外交官が、その決定に「天皇の意思に従って」ということを前提としない方が異例中の異例であろう。

 

そういう点から、樋口季一郎少将のユダヤ人難民受け入れの決断、杉原千畝のユダヤ人難民へのビザ発給、犬塚惟重大佐のユダヤ難民保護、建川美次中将のビザ発給、板垣征四郎大将のユダヤ人迫害禁止の決定等では皆その日本思想に沿っている。

確か、杉原千畝も長男の記憶では「天皇の意思を想像し、それに従った」と言っていたはずである。

樋口や犬塚や杉原は公の場では、恐れ多いことであるから勿論自己の決定を「天皇の意思で」などということは無いが、私的な場では言ったのであろう。

 

つまり、日本人によるユダヤ人救済は日本人精神の粋である武士道精神の発揮であるとともに、天皇を中心とした大日本帝国の建国精神である八紘一宇精神の敷衍でもあったのである。





コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

bokudoart

Author:bokudoart
 幼少より絵を描く事、中国や北方・中央アジアの歴史が大好きであった。大学を卒業し会社勤めのあと中国の美大で水墨人物画を専攻し美術史専攻の大学院にも進み中国の古文献読破に数年間没頭した。以来、約二十年画家・美術団体代表として活動中。中国での生活で、今後の世界における日本の果たすべき歴史的役割を明確に知った。
 1万年以上途切れることなく続いた縄文文化に根差した日本という国の文化の素晴らしさを日本人は自覚し世界にそれを広めなければならない。青学大卒、南京芸大院修