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①勇気、②知恵、③思いやりが重要 1 南京での言論戦の経験 墨道乱れ話

①勇気、②知恵、③思いやりが重要 1 南京での言論戦の経験 墨道乱れ話
私が、25年前、中国の南京に住んでいた時、解放軍大学の英語教授が教壇で約百人の中国の大学生を前に「小日本、アメリカ鬼が」と言った。彼はそこに日本人(私)がいることを知らなかった。
私は抗議した後に起こる恐るべきことが予想できたので、抗議するか黙っているべきか迷った。

【先ず必要なのは①勇気、②思いやり】
考えたのは二三秒だろうと思う。最後に「これからも中国人と付き合うつもりがあるかどうか?」を自分の心に聞いてみた。その答えは「逃げ隠れせずお天道様の下で堂々とつき合いたい」であった。
それで迷いは亡くなった。
私は立ち上がり、教団の横に出て教師に「申し訳ありません。私は日本人です。日本には「日本」という名があり「小日本」ではありません。「日本」と呼んでいただけますでしょうか」と静かに落ち着いて話しかけた。
すると予想通り、教室内は割れんばかりの大声と押しを鳴らし、机をたたき、女子生徒などは涙まで流しながら百人全員が立ち上がり「お前(私)を殺す!」と叫び大変な騒ぎとなった。
オリンピックに狭い部屋で百人が叫ぶ大声の競技があれば、世界新記録の金メダルを獲得したと確信するほど浮世絵離れした大声であった。。
あまりの大声とさっきの鋭さに、私はかえって現実感が無くなり恐怖を感じなくなるほどであった。

【当時の危険な状況】
もしもこの時私が起こったような態度で教室から出たら、全てが終わりであった。
ちょうど当時、他の都市である日本人留学生が中国人を怒らせ宿舎に逃げ帰るとうわさを聞いた5000人の怒り狂った中国人が押し寄せ、彼を殴打し、結局彼は日本に帰国したことが報道されていた。
ましてや、ここは反日洗脳教育が最高潮時期の愛国抗日国内中心の南京で、普段から若者の全てが日本人に対する異常なほどの敵愾心を持ち復讐の機会を狙っている状況であるから、5000人どころか1万人が私と妻子が住む宿舎に押しかけ我々を殴打する惨劇となる可能性は非常に大であった。
しかも、我々家族が心身をぼろぼろにされ日本に追い返され心身の健康と金銭的、時間的に大きな損失を受けても暴力を働いた側が罪に問われることはなく、それどころか英雄気取りでもてはやされるのは目に見えていた。
そうなれば、私は二重三重四重の意味での失敗者になって人生に大きな汚点を残してしまう。

【次に必要なのは②知恵、③思いやり】
残された道は、ただ一つであった。
「復讐心で怒り狂った100人の若者たちを、絶対に、一人残らず全員を説き伏せ納得させ、教室から一人も出さない!」である。
かなり難しいことであった。
結果から言うと、私はそれに完全に成功した。
私はあくまで、言論戦の観点から全てを実行した。
それは、主に以下のような手順で進められた。
①彼らの怒りの矛先を鈍らせる。私が敵対者でないという情報を話す。
②怒りの矛先方向を私から少しずらさせる。彼らの怒りの元と離れた別の論点を提供する。
③彼らの知らない情報を大量に話し、考え込まさせ内省的にする。尊敬の念を湧かさせる。
④様々な話の中で反応が良く彼等と共感できそうな話題を探し当てたら、それを深掘りし確実の共感を獲得する。
⑤彼らを脅す。話の中で、私が中共の幹部とも知り合いであるということをほのめかす。
⑥彼らを団結させないために、中国人の利己心を利用し、その利己心を批判する実例を話すことで、彼らが隣に座る学生を信用できないと感じさせ、一人一人をばらばらの心理状態にし私と個々に心理的に直結させる。

※ここらあたりで、すでに7~8割の者は完全に怒りを収めて正常な顔に戻っている。しかしまだ少数の者が怒りに燃えた目で私をにらみつけている。

⑦こころで、もう一回①~⑥を繰り返し言論戦の前線を彼らの心の中に更に進める。
⑧私の境遇と彼らの境遇を一致させる。彼らが将来外国で侮辱されたら私のようにせよという。共感獲得の。効果絶大
⑨すべてを繰り返し、偉そうな態度に代わっても一切抗議の声が聞こえないことを確認したらにこやかに笑いながら別れの挨拶をして悠然と去る。

【ダメ押しが絶対に必要】
⑩いったん部屋を出て2~3分後に、突然戻り偉そうに教壇の横に立ち、皆を一人一人じっと見て、私は一切、逃げることはせず、何時でも何処にでも彼らの前に突然出現し、中国ではタブーとされる話をどんどん話す人間であると、心底思わせ、一種の恐怖感を与える。
⑪また、そのダメ押しの態度が、中国人的にはしっくりとくるしつこい自己主張なので、それが分かってあえてできる外国人として一種の安心感も与えることが出来る。
⑪それでも、まだ笑顔で私を見ない者がいたらそのものから目をそらさず。前回と同じような話を簡略化して話す。その者が完全にニコニコ笑い返すのを確認してから、いよいよ悠然と、今度は本当に退出する。

【私が退出した後】
⑫私が退出した後も、彼らは私がいつ出現するかもしれないと心配し、特に教師は自分のせいで、学生たちが中共国内では聞いてはいけない共産党の悪事を教室内でたくさん聞いてしまったことに対する責任逃れで、一切なかったことにして口外しないようにと学生に話すはずである。
⑬私は完全に安心して帰宅し、前よりむしろ中共人に対する言論戦での戦い方のコツをつかんだと自覚し、ピンチをチャンスに出来たと思った。

以上とりあえず言論戦における「勇気、知恵、思いやり」の三点セットの重要性について述べた。
http://www.youtube.com/watch?v=jboP5Oz0vr0&t=283s

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プロフィール

bokudoart

Author:bokudoart
 幼少より絵を描く事、中国や北方・中央アジアの歴史が大好きであった。大学を卒業し会社勤めのあと中国の美大で水墨人物画を専攻し美術史専攻の大学院にも進み中国の古文献読破に数年間没頭した。以来、約二十年画家・美術団体代表として活動中。中国での生活で、今後の世界における日本の果たすべき歴史的役割を明確に知った。
 1万年以上途切れることなく続いた縄文文化に根差した日本という国の文化の素晴らしさを日本人は自覚し世界にそれを広めなければならない。青学大卒、南京芸大院修